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我が家について

我が家のマンションは横に長い廊下があるタイプではなく、1フロアごとに2部屋の玄関がある古いタイプの5階建てのマンション。玄関横にパイプシャフトがあり、パイプシャフトの文字通り電力ケーブルやガス管、水道管のほかに電話線とテレビの同軸ケーブルが配線されています。

旧電電公社時代のロゴが付いているIDF盤(この中で各戸への電話線が分岐しているネジ止めする端子台がある)

20年くらい前に地上デジタル化を前にケーブルテレビ導入の話もありました。調査の結果使っている同軸ケーブルが5C-2Vと呼ばれるシールド性の低いケーブルなので、CATVインターネットには使用できないとの判定でした。

出典:(株)アサヒデンキ 同軸ケーブルの種類と解説 より

全住戸の配線をシールド性の高い現在主流となっているS-5C-FBケーブルに置き換えるには、通常S-5C-FB物件では宅内のテレビ端子(ネジ止めタイプのものはF型接栓タイプに)交換程度で済むものが全戸5C-2Vを引き抜きS-5C-FBの通線工事をすることとなり莫大な費用が掛かるとのことでした。CATV会社からS-5C-FBケーブルを露出配線で施工する提案もあったそうだったのですが、分岐個所にボックスを付けなければならないなど美観を損ねるということで管理組合の判断で導入が見送られました。

こちらの箱にはテレビアンテナ線を各戸に分けるための分配器が収められている

その後KDDIやNTTが棟内共用部まで光ファイバーを引き、そこで光信号から電気信号に変換し、既存の電話線を使って各戸にインターネットサービスを提供するVDSLサービスが始まりました。

当時は60Mbps程度でも他に競合するサービスが、ADSLやCATVインターネットくらいしか無かったため、充分満足していました。

宅内まで光ファイバーを引きたい!

遡ること半年前の2023年7月、現在契約しているauひかりマンションタイプ(V契約)で、ダウンロードスピードがVDSLの実効速度に近い60Mbps程度しか出ず、ファイルのやり取りや大型アップデートがあった際にストレスを感じていました。YouTubeやAmazonプライム、ネットフリックスなどの動画配信サイト観るには、年々圧縮技術が向上し、平均して10Mbps程度出ていれば、同時接続でなければ問題なく4K画質の動画を視聴することができるので、そちらについては問題ないのですが・・・。

別の地域で古いマンションに住んでいる同僚から、CMも盛んに行われているNuro光なら、家の中まで光ファイバーを引いてくれるので快適だよと言われ、早速加入申し込みをしてみることにしました。

Webページから住所と物件名が対応していることを確認し申し込みを行うと、その日のうちに担当者より電話が掛ってきました。

説明ではNuroの工事では、戸建てでも集合住宅でも外線側と宅内側で2回工事を行うとのこと。ただしこの物件は既にNTTの光ファイバーが棟内共用部まで来ているので、そこから宅内までNuroの工事の方が配線を行い、後日NTT側の工事の方が、共用部で接続工事をすれば開通できるとのことでした。ただ、今までにNuroの工事実績がないので、まずは調査をさせてほしいとのことでした。もちろん快諾し、調査日を待ちました。

調査日当日、Nuroの工事担当の方が、まずはパイプシャフトから既存の電話配管に電話線が通っている状態で光ファイバーの通線ができるか試したいとのことでした。通線ワイヤーを使って先ほどのパイプシャフトのところから宅内の電話線のモジュラーコンセントまで曲がりはなかったので、ものの数分で見事通線できることが確認できました。


出典:Amazon Aewio 20m通線 ロッド径 5mm 通線収納ケース 通線ワイヤー スチールワイヤー 通線 入線専用ワイヤー 通線工具 (20mグリーン+通線収納ケース)

次に共用部の確認を行うとのことで、NTTの光ファイバーが入線している別の階段に向かわれました。20分くらいしてから作業員の方より、工事にあたってNuro側で光スプリッターと呼ばれる1本の光ファイバーから複数の光ファイバーに分岐させる光スプリッターと言う器具を共用部の壁面にネジ止めで取り付ける必要があり、また2つ離れた階段のパイプシャフトから我が家の階段まで1階住戸の下部にある横配管に光ファイバーを敷設する必要があり、階段下の点検口に入っての作業が必要になるとのことでした。いずれも管理組合の承諾がないと工事が行えないとの説明がありました。


出典:データコントロルズ株式会社 光スプリッターボックス(1×4,1×8スプリッター 光成端箱)
参考写真です

数日後Nuroの担当者より電話があり、作業員からの報告で上記の理由からすぐには工事ができないと連絡がありました。

そこで、ひと揉めあったのですが、それならば加入受付ページの導入可否のところでサービス可と書くべきではないと、一言申し入れておきました。

投稿者 とむ

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