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TUF-AX6000追加配備
我が家は古いマンションでPC(precast concrete)構造と呼ばれる工場で組み立てた箱を積み重ねたような構造となっているため、部屋間は鉄筋コンクリートで阻まれています。部屋の入口のドアが木製なので、そこからメインルームに設置した無線LANルーターの電波を拾っていますが、位置によっては著しく電波強度が下がります。前回購入したASUS RT-AX-3000を購入した頃はBUFFALO製の無線LANルーターと2本立てで使っていましたが、SSIDが異なるため移動するたびに強い電波の方に手動で切り替える必要がありました。そこで、以前購入したASUS RT-AX3000がメッシュWi-Fiに対応していることから、さらにASUS製の無線LANルーターを追加購入することにしました。
各端子の高速化
アンテナが4本から6本に増え同時接続時の速度も向上しており、またWAN側の端子が1Gbpsから2.5Gbpsにさらに高速化されています。LAN端子にも1ポートだけ2.5Gbpsポートがあり、パソコンのLAN端子が2.5Gbps対応であれば、上位回線が5Gbpsや10Gbpsなどの高速回線と接続すればボトルネックが無くなり理論上かなりの速度が期待できます。ほかに4ポートの1GbpsLAN端子があります。
WAN端子とLAN端子5番を並行して上位回線に接続すれば、5Gbps(2.5Gbps+2.5Gbps)のWANアグリケーションやLAN端子1番と2番を並行して下位側に接続することで2Gbps(1Gbps+1Gbps)のリンクアグリケーションも可能です。(あくまで理論上の話しなので、7割程度出ていれば良いのではないかと思います)
メッシュWi-Fi(AiMesh)の実現
よくあるメッシュWi-Fiではノード(ルーター)間の通信も無線で行いますが、ASUSのメッシュWi-Fiはイーサネットバックホールモードというのがあり、ルーター間を有線LANケーブル(イーサネットケーブル)で結ぶことにより、より安定した通信が実現します。もちろんASUSルーターは無線LANルーター同士での接続も可能です。
メッシュWi-Fiとは別の機能ではありますが、スマートコネクトバンドと言って、2.4GHzのWi-Fiと5GHzのWi-FiのSSIDを一つにまとめて使用することができます。機器の電波状況や2.4GHzしか接続できないIoT機器など同一のSSID/パスワードをまとめて運用できる便利な機能があります。
メッシュWi-Fiに似た製品で無線LAN中継器と呼ばれるものもありますが、これは大元の無線LANルーターからの電波を受けてそこから別のSSIDとなる電波を放射し、より遠方の機器との通信を可能にさせるものです。これだと部屋を移動するたびにスマホやPCのWi-Fi設定画面でSSIDを選びなおす必要があるので不便です。対してメッシュWi-Fiはユーザーが意識せずに部屋を移動すると同一SSIDでその場所に最適なWi-Fiの電波を掴むことができます。
RaspberryPiで放熱性の高い金属ケースに入れたところ、シールド性が高まったため無線LANの速度がどうしても出なくなることがありました。安価なTP-Linkの無線LAN中継器に有線で接続して使用していますので、後日書きたいと思います。
様々なVPNに対応
以前購入したAX3000にも付いている機能ですが、VPN(Virtual Private Network)も簡単に使えるようになります。
何ができるかと言うと、外出先から家庭内ネットワークにあるNASにアクセスするのに、デバイスとルーター間をトンネル接続することにより外部からは見えない状態で、安全に通信を行うことができます。Windowsのリモートデスクトップなども簡単に使うことができます。VNCについてもユーザー登録をすれば、無料で合計3デバイスまでVPN無しに外部からアクセスはできますが、セキュリティー面で不安があります。
ASUSルーターには、PPTP・OpenVPN・IP SecVPN・WireGuard VPNのVPNサーバーがあらかじめ内蔵されています。
いくつか試してみましたが、WireGuardが簡単に設定で割と高速に使うことができます。方法としては事前にスマホにVPNアプリをインストールし、それに合わせたVPN機能をルーター側で有効化させてスマホのカメラでルーターの設定画面に表示されるQRコードを読み取ることで複雑な暗号化情報を簡単に設定することができます。
設定ができたら、スマホのVPNアプリでVPNを有効化することにより、外出先から宅内にあるNASのファイルへのアクセスや本来宅内でしか使えない機器へのアクセスが可能となります。また、外出先でFREE Wi-Fiに接続した際の盗聴が気になるところですが、データのやり取りはすべて暗号化されるため、第三者による解読は不可能となります。